ご近所のMさんがゴミステーション監視当番の活動手当を持ってきてくださった。
とても元気なシニアの方(70代)でよくお散歩やお出かけをされているのを見かけていたけれど、最近はめっきり見かけなくて心配していた。
「長年お付き合い下さったのでご挨拶もと…
膵臓がんが見つかり、1月に余命3か月と宣告されまして。4月には私はもういないだろうということで」
ゴミ当番の時に他のご近所さんから「Mさんはガンなんじゃないか。ご本人ははっきり言われないが」と聞いていた。
それが当たっていたなんて。
Mさんは息切れしながらも
毎年12月に健康診断を受けている。
その後1月に背中が痛くて内科、消化器科で診てもらったのに異常なし。
それでもやっぱりおかしいと思って総合病院で診てもらったらステージ4の膵臓がんであることが分かった。
今は抗がん剤治療していて、医療麻薬も使っている。免疫力なんて無しに等しい。
健康診断なんて年1じゃダメだ。3か月くらいで診てもらわないと膵臓がんは見つけるのが厳しい。
と話してくださった。
外でお話ししていたのだが
話の途中でボールペンが必要になり、娘に持ってきてもらった時から玄関開けっぱなしで会話していたので娘にも話の内容がよく分かったらしい。
娘が2歳になるまえに私達がこちらに引っ越してきてから
私と娘が庭で遊んでいると
「ちょっと軽井沢まで行ってきたから」とすぐ食べられるように氷で冷やしたさくらんぼを分けて下さったり、
老人会の講習で習ったからと立体折り紙や紙バンド細工を娘にもプレゼントして下さったり…
娘も大好きなご近所さんなので彼女も相当なショックを受けていた。
去年の春に庭でゴルフをして遊んでいた私と娘に
「もうゴルフ場の会員権も手放したよ。終活の時期に入っているからね。老人がたくさん物を持っていてはいけないからね。」
と言われた時には
そんな、Mさん!まだまだお元気じゃないですか!
と笑って話していたのに。
でも他人事じゃないんだよね。
今時 私くらいの年齢でもそういうことはあり得るわけで…
あまりこの世に執着はないけれど、
(※かといって自殺願望なんて全く無い)
後悔ないように毎日をしっかり楽しく生きなければいけないなと思った。